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PAPLUS®を食洗機にかけると?

第3回PAPLUS®ジャーナル。
今回は「PAPLUS®を食洗機で洗うことについてどう考えるか?」についてのカミーノ代表深澤と取締役の鍵本の対談です。正しい情報をもとに「自分で選択する」重要性について話が及んでいきます。

聞き手・文:Yuki Oshima
写真:Tou Zuiko(MSPG studio)

PAPLUS®を食洗機にかけると?

──今回の企画はPAPLUS®が食洗機対応しているのか?という実際のお問い合わせから着想を得ました。

カミーノ取締役 鍵本

鍵本:結論から言いますと、PAPLUS®は家庭用食洗機で多少であればかけても大丈夫です。使っていく過程で不純物などが出てこないか不安になる方もいらっしゃると思うのですが、(一財)日本食品分析センターによる食品衛生法に基づく検査により安全性が確認されておりますのでご安心ください。ですが、手洗いの場合と比べて素材の劣化のスピードが早くはなります。新たな素材であるため「どのように扱ったら良いか分からない」という声をいただくのですが、私たちは気軽に使ってほしいと思っています。

深澤:目に見えてどのような変化が出るのか確認するため、食洗機の使用でどの程度製品に変化がでるのか大阪・堺市高齢者総合福祉施設「ゆーとりあ」様ご協力の下、比較を行いました(下記画像トレーのみ)。木材製品や革製品は使えば使うほど味が出ると言われますよね。PAPLUS®製品も風合いの変化を楽しんでほしいと考えています。

右のトレーが新品、左のトレーは以下条件で業務用食洗機にかけたもの。
回数:270回(1日3回を90日間実施)
洗浄時間:1分15秒(洗浄温度60℃・すすぎ温度85℃)
洗剤:強アルカリ性(pH14以上)
洗浄後、乾燥機で80℃の乾燥・消毒処理をしています。

左のタンブラーは新品、右のタンブラーは以下条件で業務用食洗機にかけたもの。
回数:150回(連続して実施)
洗浄時間:1分(設定温度80℃)
洗剤:アルカリ性
乾燥機は未使用。中性の仕上げ材を使用しています。

知らぬ間に使われているもの

──たくさんの回数をかけているということもあり、色の変化はしっかりと感じますね。

鍵本:そうですね。業務用食洗機は家庭用のものに比べて洗浄の具合が強いので、その分劣化が早く進みます。実はこれはあまり知られていないのですが、業務用の食洗機専用の洗剤はかなり強い成分でできています。家庭用では、環境配慮や手荒れ防止の観点から中性や弱酸性を選ばれる方が増えているのに対し、業務用はほとんどが強アルカリ性のものです。それを排水に流しているわけです。その点について環境面の問題を議論することはありませんよね。

また、高温乾燥機については衛生面の観点から国が定める学校や老人ホームでの規定が厳しい。高温で長時間乾燥せねばならないという規定のもと、それに耐えうるプラスチックを石油由来の添加剤を入れて人工的につくっています。そういったプラスチックは、リサイクルしづらいです。もちろん殺菌が不十分で問題が起きてしまっては困りますよね。ですが、そもそもそこまで長時間高温で殺菌する必要があるのかということについて議論はされていません。

深澤:これは日本のプラスチック問題にもつながると思うのですが、日本は過剰に配慮しすぎている面もあります。問題が起こらないように「とりあえず」多めに、過剰に対応をする。それは乾燥機の話だけではなくて、プラスチック包材を使った過剰な小口包装にもあらわれているように思います。

カミーノ代表 深澤(左)

正しい情報を知る権利があるはず

鍵本:私たちがPAPLUS®という新たな素材を世に広めていく根本にあるのは「正しいことを提示して、皆さんに選んでもらう」ということなんですね。正しい情報を知った上で選んでほしい。「なんとなく」選ぶのをやめていきませんかということなのです。

深澤:例えば「生分解」という言葉一つとってもそうです。生分解とは本来、物質が微生物によって完全に分解されて、水と二酸化炭素になることです。ですが、完全に分解されるまでには時間がかかる。実際に消費者が生分解性を謳った製品を、地中に埋めてどうなるのか実験する時間はないですよね。そこを逆手に取った商品が出回っていて「こんなにたくさん分解されました!」と粉々になっていくプラスチックを並べた写真でアピールをしている。

ですが実際に組成表を見てみると、石油由来のプラスチックもしっかりと入っていて、どう考えても100%生分解性プラスチックではないのです。つまり写真は生分解性プラスチック部分だけが分解され、石油由来のプラスチック部分が残され虫食いのように粉々になっていることを示している。つまりマイクロプラスチックが生成されているのです。生分解性という言葉だけにとびついてしまうと、実はマイクロプラスチックを増やすことに加担してしまっていた、なんてことも十分ありえるのです。ですから生分解性を謳っている商品を選ぶ際は、メーカーがどういう意味で生分解性があると言っているのか、しっかり確認した方がいいでしょう。

手間をかけて日々を楽しむこと

──正しい情報を自分で知り「自分で選ぶ」という能動的な選び方をするためには何が必要だと思いますか。

鍵本:私は自宅のベランダでガーデニングをしているのですが、自然や土に触れることで、環境への意識が高まっている感覚があります。生ゴミや剪定した植物などをコンポストで分解させるなど実際にやってみると、思ったより手軽で面白いです。

鍵本宅のベランダの様子。コンポストは昨年の春から始めました。

深澤:鍵本さんのご自宅のベランダは本当に綺麗ですよね。日々を自分らしく丁寧に暮らしていくことで、「自分が何を選びたいか」ということが自ずと見えてくるのではないでしょか。基本的に地球に優しいことって、手間がかかることなんですよね。例えば牛乳パックのリサイクルは切って、洗って、乾かして…。大変なわけじゃないですか。でも、それをお子さんと一緒に遊びながら、楽しむことでそれが日々の楽しみにもなってくる。そのように暮らしを「楽しむ」という要素は忘れずに持っていたいですよね。

PAPLUS®という新しい素材を世の中にどのように広めていくか。それを考えると、みなさまに正しい情報を知っていただいた上で「自分で選ぶ」という行動を起こしていただくことから始まると思っています。私たちカミーノがやるべきことは「気づき」の機会を提供することだと考えているので、これからも知識や情報を発信していきたいと思います。

実証テスト(トレーのみ)は、大阪・八尾市の三和厨房様コーディネートのもと、大阪・堺市にある高齢者総合福祉施設「ゆーとりあ」様にご協力いただき実施いたしました。

PAPLUS®のコンセプトに賛同いただき、ご協力いただいたことに感謝申し上げます。

三和厨房

http://www.sanwa-chubo.com/

高齢者総合福祉施設「ゆーとりあ」

http://yutoria.or.jp/

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